Rippleが月次解除前に6億3,000万XRPを移動

Rippleは、月次のリリースが予想される直前に6億3,000万XRP以上を移動させたことで、暗号通貨コミュニティ内で再び憶測を呼んでいます。通常、6月の初めにはRippleがエスクローから10億XRPを解除しますが、今回はまだそれが行われていません。その代わりに、同社は大量のXRPを静かに動かし、一部を再びエスクローに戻すなど、トレーダーの間で今後の動きに対する不確実性を残す方針に変化しているようです。

大量の移動が憶測を呼ぶ

この動きは6月1日遅くに始まり、有名なブロックチェーン追跡サービスであるWhale Alertによって一連の大規模な取引が検知されました。UTC時間で午後11時、Ripple関連の2つのウォレット「Ripple 26」と「Ripple 1」間で3億3,000万XRPが移動されました(XRPScanのデータより)。その数分後にはRipple 26から3つ目のRipple関連ウォレット「Ripple 15」へ1億7,000万XRPが送られました。表面的には通常の内部移動のように見えますが、そのタイミングが注目を集めています。

これらの動きはRippleが通常行うエスクロー解除のスケジュール直前に起きています。しかし今回は、通常の10億XRPの解除は行われませんでした。つまり、Rippleは従来の手順を一歩飛ばした形となっています。

この種の内部ウォレットでの動き自体は珍しいものではありません。Rippleは流動性管理や機関間取引、カストディ目的でトークンの再配分を頻繁に行っています。しかし、エスクロー解除を見送った直前に5億XRP以上を移動させたことから、なぜRippleが通常と違う動きをしているのか疑問を持つトレーダーもいます。

大量のXRPがエスクローに再度ロックされる

市場に新たな供給を出す代わりに、Rippleは大量のトークンをエスクローに再びロックする選択をしました。オンチェーンデータによれば、Ripple 14が2億XRPを、また再分配された資金を受け取ったウォレットの一つであるRipple 15が4億7,000万XRPをエスクローにロックしており、合計で6億7,000万XRPが新たにエスクロー資産として確保されています。

この動きは2025年5月に見られた動きと似ており、Rippleが10億XRPのリリースを延期し、内部移動と資金の再ロックを優先したことを思い起こさせます。このパターンは、Rippleが従来の月次リリースという予測可能な形から、より機敏で状況に応じた配布モデルへと移行しつつある可能性を示唆しています。

また、この変化はRippleが今後展開する予定のステーブルコイン(RLUSD)や、東南アジア・中東など新興市場におけるプレゼンス拡大と関係しているという見方もあります。これらの地域ではRippleNetのオンデマンド流動性サービスに対する需要が高まっており、その橋渡し資産としてXRPが活用されています。

外部ウォレットへの移動が戦略的な動きを示唆

内部移動やエスクロー関連の動きだけでなく、もう一つ注目すべきはRipple 39というウォレットからの外部アドレス群への1億3,000万XRPの送金です。UTC時間で午後11時14分過ぎに行われたこの移動先は以下の通りです。

  • 5,000万XRPをウォレット rGBvE…9aBk2 へ
  • 4,000万XRPをウォレット rHVjf…QsZW7 へ
  • 4,000万XRPをウォレット rDK26…ziAee へ

これらの送金は、Rippleがパートナーシップやマーケットメイカー、流動性プロバイダーなどのオペレーション目的で資金を配分している可能性を示しています。受取ウォレットの詳細は不明ですが、このような大規模な外部送金はRippleの過去の戦略的資金配布と整合しています。

こうした大規模な動きにもかかわらず、XRPの価格は比較的安定しており、約2.15ドルで推移しています。市場の反応が鈍いことから、Rippleの月次ウォレット活動は取引量としては大きくても、以前ほどトレーダーを驚かせるものではなくなっているようです。投資家はRippleの裏で行われるバランス調整に慣れてきているのかもしれません。

Rippleはトークンリリース戦略を調整中

6月に入ってからRippleは10億XRPのリリーススケジュールに従わず、6億3,000万XRPを移動させました。この変化は内部のニーズ、市場環境、規制の影響を受けたより柔軟なアプローチを示しています。

Rippleは6億7,000万XRPをエスクローに再ロックし、さらに1億3,000万XRPを未知のウォレットへ送っています。今月の供給計画の大部分はカバーされたものの、残る10億XRPが後でリリースされるのか、それとも保留されるのかはまだ不明です。

明らかなのは、Rippleの動きがもはや固定されたスケジュールに従っておらず、現在は流動性の状況やパートナーの要求、エコシステムのニーズに基づいた柔軟な配布を行っているということです。

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