Hex TrustがラップドXRPを発行し、XRPのユーティリティ拡大へ

XRPは、Hex Trust が発表した、ラップドXRP（wXRP）の発行計画により、ネイティブブロックチェーンを越えて展開される予定です。各トークンはネイティブXRPで1:1の裏付けがあり、Ethereum、Solana、その他のネットワーク上で利用可能になります。この動きは、より多くの人が安全かつ規制された環境でDeFiにアクセスできるようにすることを目的としています。

ラップドXRPの仕組み

ラップドXRPはネイティブXRPをトークン化したもので、各wXRPはHex Trustの分別管理口座に保管されたXRPで完全に裏付けられています。認可された参加者は、規制されたシステム内でトークンを発行（ミント）したり償還したりでき、wXRPの供給量は保管されたXRPと一致するようになっています。

🚀 HUGE news for the #XRP ecosystem! @Hex_Trust is launching and securing Wrapped XRP (wXRP), a 1:1-backed representation of native XRP, issued on @LayerZero_Core OFT Standard, to unlock #DeFi utility across multiple blockchains, starting with @Solana.

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— Hex Trust (@Hex_Trust) December 12, 2025

wXRPはLayerZeroのOmnichain Fungible Token（OFT）標準を使用しており、Solana、Optimism、Ethereum、HyperEVMなど複数のブロックチェーン間で移動可能です。今後さらに多くのチェーンが追加され、XRPのDeFiにおけるリーチが拡大します。

BREAKING: XRP is coming to Solana 🔥 pic.twitter.com/LabnKkLs71

— Solana (@solana) December 12, 2025

このプロジェクトにより、未規制のブリッジへの依存も減り、ユーザーや機関はカウンターパーティリスクなしでチェーン間で安全に価値を移転できるようになります。

流動性と市場への影響

ローンチ時、wXRPの総価値ロック（TVL）は1億ドル以上で、初日から取引やDeFiに十分な流動性を確保します。RLUSDとの連携により、取引ペアが増え、チェーン全体での利用も可能です。

市場の反応は控えめです。XRPは過去24時間でわずか1％超の上昇にとどまり、wXRPの影響というよりは市場全体の動向を反映しています。大きなアップデートも価格に影響が出るまで時間を要することが多いです。

焦点は段階的な採用と長期的なメリットにあります。機関やDeFi参加者は、スワップ、流動性提供、利回り戦略に適した規制済みトークンを手に入れ、XRPの分散型金融での位置づけが徐々に再定義される可能性があります。

戦略的および規制上の考慮点

Hex TrustはwXRPの中核原則としてコンプライアンスを強調しています。各トークンは機関管理下で保管されたXRPで1:1の裏付けがあり、AMLチェック、監査、保険が適用されます。これにより、ユーザーは規制された枠組み内で安全にクロスチェーンDeFiを利用できます。

この取り組みはRippleのRLUSDの取り組みもサポートしており、ユーザーがチェーン間でポジションを規制された形で管理する手段を提供します。RippleXのSVPであるマルクス・インファンガーは、暗号資産市場におけるXRP需要の高まりに言及しており、wXRPはその需要に応えるものです。

ローンチはXRPL v3.0.0のアップグレードとも同時期で、ネットワークの安定性とクロスチェーン機能が改善されます。これにより、XRPは規制を守りつつマルチチェーンDeFiに統合しやすくなります。

XRPへの影響

wXRPにより、より多くの人や機関が規制された流動性の高い柔軟な資産としてDeFiに参加可能になります。XRPをEthereum、Solana、その他のネットワークに橋渡しすることで、Hex Trustは取引、流動性提供、利回り獲得の新たな機会を創出します。短期的な価格変動は小さいかもしれませんが、wXRPの主要価値はその採用と利用にあります。