
米国初のスポットXRP ETFが本日取引開始
本日、米国の金融市場は初のスポットXRP ETFを迎えました。Canary CapitalのXRP ETF(ティッカー:XRPC)は、2025年11月12日に規制当局の承認を受け、11月13日にナスダックに正式上場しました。この上場は、XRPが主流の金融エコシステムに統合される上で重要な一歩となります。
規制プロセスと市場承認
Canary Capitalは、1933年証券法第8(a)条に基づきForm 8-Aを提出することで、比較的迅速な承認を得ました。遅延を引き起こす修正を省くことで、SECが異議を唱えない限り20日間の自動承認期間が開始される仕組みです。この手法は、迅速な市場参入を目指す暗号通貨関連ETFで一般的になりつつあります。
🚨NEW: As of 5:30 PM ET, @CanaryFunds’ $XRP ETF is officially effective after @Nasdaq certified the listing, clearing $XRPC for launch tomorrow at market open. pic.twitter.com/h3hxVMDhWP
— Eleanor Terrett (@EleanorTerrett) November 12, 2025
11月12日、ナスダック規制部門はSECへの認証を提出し、最終承認にはEun Ah Choiが署名しました。政府閉鎖中のSECの活動低下が、承認プロセスの迅速化に寄与した可能性があります。
このETF承認は単なる技術的なステップではありません。XRPが従来の金融で受け入れられつつあることを示しており、機関需要のある他のアルトコインも同様の道をたどる可能性を示唆しています。
市場状況とアルトコインETFの勢い
XRPスポットETFは、すでにアルトコインETFが活発な市場に参入します。今年初めには、ソラナ、ライトコイン、ヘデラのスポットETFが上場し、機関投資家からの強い関心を示しました。例えば、BitwiseのソラナETFは初日で5600万ドルの取引があり、2日目には7200万ドルに達しました。
REX-Ospreyの9月上場のXRP先物ETFも注目を集め、初めの90分で2400万ドルが取引され、10月には1億ドル以上の資産規模に成長しました。過去の上場例、XRPRなどは、プレローンチのラリーの後に利益確定が見られることが多かったです。
現在、11のXRP ETF商品がDepository Trust & Clearing Corporationのウェブサイトにリストされています。Bitwise、Franklin Templeton、21Shares、CoinSharesなどの主要企業は、2025年7月の暗号資産ETPに関するSECの指針後、機関投資家の信頼が高まっていることを示す申請を行っています。
テクニカル指標と価格見通し
XRPは現在2.50ドルで取引されており、1日で3.37%上昇しました。テクニカル指標では下降ウェッジパターンが示唆されており、重要なブレイクアウト水準は2.88ドル付近です。この水準を突破すると再び上昇の勢いが期待されます。一方で、2.31ドルのサポートは、2.06ドルへの下落を防ぐ上で重要です。
オンチェーンデータは、本日上場前において混合した状況です。Glassnodeによると、承認前の週に約2億1600万XRP(約5.56億ドル)が取引所から移動しており、長期保有のサインとされています。しかし、クジラアドレスは直近2日間で1000万XRPを売却しており、長期保有者も1億3580万XRPを売却、11月初めからの流出は32%増加しています。
アクティブXRPアドレスは3か月ぶりの高水準で、小口投資家の取引活動が活発化していることを示しています。デリバティブのオープンインタレストは低下しており、レバレッジ取引が減少し、短期的には落ち着いた取引環境である可能性があります。
XRPにとっての意味
米国スポットXRP ETFの上場は、機関投資家と小口投資家の双方にとって重要なステップです。XRPへの投資を明確かつ規制された形で提供し、デジタル資産と従来金融の橋渡しとなります。ただし、短期的な影響はプラスが期待される一方で、過去のETF上場では初期の上昇後に利益確定が続くことが多い点には注意が必要です。
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