イーサリアム共同創設者：ETHは来年までにビットコインの時価総額を上回る可能性あり

イーサリアムの共同創設者であるジョセフ・ルービンは、イーサリアムの時価総額が来年中にビットコインを超える可能性があると述べています。これは分散型経済の主要プラットフォームとしてのイーサリアムへの信頼が高まっていることを反映しています。多くの企業がイーサリアムを利用し始めており、ネットワークも着実に改善されています。Fundstratのトム・リーなどの専門家も、イーサリアムがこれまで予想されていなかった価格に達するかもしれないと同意しています。

イーサリアムへの機関投資家の関心の高まり

ルービンはこちらで、企業の財務部門で起きている大きな変化を強調しました。マイケル・セイラーのMicroStrategyがビットコインを準備資産として保有し機関投資家の採用を促進したのと同様に、企業は今やイーサリアムの財務保有を積み上げ始めています。ルービンはSharplink Gamingの会長を務めており、同社は最大級の機関投資家のイーサリアム保有者の一つになる計画です。これは、長期的にイーサリアムの可能性を企業が信じているという広範な傾向を示しています。

イーサリアムの特徴は、分散型金融（DeFi）アプリケーションと伝統的な金融インフラが独自に融合している点です。トム・リーはこちらで、ウォール街と暗号通貨の交差点としてイーサリアムを説明し、JPMorganやRobinhoodといった企業が積極的にイーサリアムのプラットフォーム上でプロジェクトを展開していることを強調しました。この機関投資家の関与の高まりは、ETHの価格に強いプラス効果をもたらす可能性があります。

さらに、イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク（PoS）システムは、ビットコインのようなデフレ構造とは異なりステーキング報酬を可能にします。リーは、30億ドル規模のイーサリアムを管理する財務部門が年間1億ドル以上のステーキング報酬を生み出す可能性があると見積もっています。この機能は機関投資家からの需要をさらに高めると期待されています。

市場動向とマクロ要因がイーサリアムを後押し

イーサリアムの最近の価格上昇は、市場における地位を強化しました。共同創設者のヴィタリック・ブテリンは、保有資産のオンチェーン価値により再び億万長者の地位を取り戻しました。ETHは最近、2024年末以来初めて4,000ドルを超えて引けており、投資家の信頼回復を示しています。

広範な経済環境も追い風となっています。モルガン・スタンレーの最高投資責任者は最近、長期の経済停滞の終わりを宣言し、株式市場の強気相場の始まりを示唆しました。ビットコインはデジタル資産のトレンドを先行することが多いため、このリスク選好の高まりはイーサリアムや他のアルトコインにも波及する可能性があります。

加えて、ルービンは米国でのGenius Act成立を指摘しました。これはステーブルコインに関する法的ガイダンスを明確にし、イーサリアムのスマートコントラクトエコシステムにとって重要です。規制の明確化はステーブルコインプロジェクトの増加を促し、分散型金融や企業向けソリューションにおけるイーサリアムの役割を強化します。

さらに、金融企業を含む大手企業によるネットワークの採用増加は、基本的な決済を超えたトークン化資産や高度なアプリケーションのプラットフォームとしての重要性が高まっていることを示しています。

ビットコインの時価総額を超える道筋

イーサリアムがビットコインの時価総額を超えるには、現状のビットコイン価格を踏まえるとETHが約2万ドルで取引される必要があります。Fundstratのアナリストはこれが達成可能と考えており、2021年のピーク時のETH/BTC比率の復活によってイーサリアムは約1万6,000ドルに達すると指摘しています。さらに楽観的な予測では、ETHが今後1年以内に3万ドル以上に達する可能性も示唆されています。

ルービンは、ライバルのブロックチェーンがイーサリアムの支配に深刻な脅威を与えるという考えを否定しています。規模、開発者数、エコシステムの成熟度のいずれにおいても、他のプラットフォームはイーサリアムに及びません。ビットコインは特別な存在ですが、イーサリアムはWeb3の不可欠な基盤として際立っています。

この機関投資家の採用への注力は、MicroStrategyに触発されたものの中心がETHである財務戦略に表れています。ルービンのリーダーシップのもとSharplink Gamingはこの潮流の先頭に立つことを目指し、企業がイーサリアムを単なる投機資産ではなく戦略的準備資産として扱う動きが拡大していることを反映しています。

ウォール街の企業がイーサリアム上での構築を進め、ネットワークが10周年を迎える中、多くが「フリッペニング」（イーサリアムがビットコインの時価総額を超える瞬間）を期待しています。

ETHは本当にBTCを超えられるのか？

イーサリアムの未来は非常に有望です。ルービンが語る「分散型経済を支えるデジタルオイル」としてのETHの役割、機関投資家の支持拡大、そしてポジティブなマクロ経済要因は、イーサリアムの成長が来年大きく加速する可能性を示しています。ネットワークがDeFiと企業向けソリューションの両面で発展と拡大を続ける中、イーサリアムがビットコインを追い越すという長年の憶測が現実になる日も近いかもしれません。