
21SharesのXRP ETFがローンチに一歩近づく
21Sharesは、XRP ETF(TOXR)のローンチに向けて着実に前進しています。同社はS-1登録の5回目の更新を提出し、ETFの規制承認に近づきました。この商品により、投資家は通常の証券口座を通じて、規制された形でXRPを取引できるようになります。
最新の21Shares XRP ETF提出内容
最新の提出資料では、小さいながら注目すべき変更があり、運用管理手数料が0.50%から0.30%に引き下げられました。わずかな変更のように見えますが、これは暗号資産ETF市場における競争の激化を反映しています。手数料の引き下げにより、暗号資産を直接扱わずにXRPに投資したい個人投資家の関心を引きやすくなります。
21Sharesは先月、ETFを「自動発効」にしましたが、正式なローンチにはCERT提出が依然として必要です。承認されれば、このETFは実際のXRPを保有し、CME CF XRP-ドル参考レートを通じてスポット価格を追跡できます。株式ベースの暗号ETFのように資産やデリバティブを混ぜるのではなく、TOXRは通常の証券口座を通じてXRPを直接所有する形となり、暗号資産を購入するのとほぼ同等の効果があります。
ファンドのシード販売はすでに開始されており、20,000株が1株あたり25ドルで設定されています。この初期割当は注目に値しますが、大口投資家が大きなシェアを確保するには約50万ドルの投資が必要です。
セキュリティと運用体制
暗号資産ETFにおいてカストディ(保管)は非常に重要な要素ですが、21Sharesは多層的な解決策を実施しています。デジタル資産はCoinbase Custody、Anchorage Digital Bank、BitGo Trustが管理し、現金部分はBNY Mellonがカストディ、管理者、送金代理人として監督します。Foreside Global Servicesがマーケティングを担当し、運用とプロモーションの両面でサポートします。
この体制によりリスクは低減され、セキュリティを重視する投資家に安心感を提供します。セキュリティ侵害が信頼を損なう可能性がある中で、信頼できる機関がデジタル資産と現金資産の両方を管理することは信頼性の証となります。
市場の状況と投資家の心理
同時に、XRP ETFへの関心は高まっています。XRPに特化したETFは16営業日連続で資金流入しており、総資産は約9億2,300万ドルに達しています。月曜日だけで3,800万ドルの資金流入があり、Franklin TempletonのXRP ETFが3,170万ドルを集めました。これに対し、ビットコインETFは同期間で6,000万ドルの資金流出、イーサリアムETFは3,549万ドルの資金流入、ソラナETFはわずかな流入に留まりました。
この傾向は、投資家が規制された商品を通じてXRPにアクセスしたいと考えていることを示しています。これはトークンに対する信頼感と、より安全な投資手段を求める傾向の両方を反映しています。TOXRは、従来の投資家が暗号取引所を介さずに参加できる手段となる可能性があります。
投資家にとっての重要ポイント
21Shares XRP ETFは、投資家に規制された形でXRPへのアクセスを提供する可能性に一歩近づきました。管理手数料の引き下げ、信頼できるカストディ、暗号資産への直接アクセスにより、TOXRは従来の金融とデジタル資産をつなぐ橋渡しを容易にします。
XRP ETFへの関心が高まる中で、TOXRは個人投資家と機関投資家の両方を引き付ける可能性があります。規制承認はまだ必要ですが、このETFはXRPが主流金融でアクセスされる方法に変化をもたらすかもしれません。
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